ADHDはつらいよ

ADHDの男性が今の生活をつらつら書くだけです

妻から見た私への不満と現状

「夫の言動にうんざりしている。夫は私のことを理解してくれない。物事をいつも自分流に行って、人の意見に聞く耳をもたない」など、強い不満を抱いている。

逆に夫自身も、自分の問題に気付かず、妻がなぜそんなに自分に不満を持っているのかさえ、気付いていないことがある。

例えば、妻の具合が悪いときに、本人は遊んで帰ってきて食事の支度も手伝わずにいる。食事の支度をするよう言うと今日のことは過ぎたことでもう挽回できないから、明日がんばると次の日の献立を考えだす始末。
妻が忙しくしていても手伝わない。
空気が読めない。食事の支度を優先させるときに洗濯物や花の水やりをやり出して優先順位がつけられない。
指摘すると何も手伝っていない訳ではないと、本人も忙しく働いていると主張してくる。
今なにをすべきか全く理解していない。

発達障害の人とその妻は堂々巡りのケンカを繰り返し「口やかましい人、聞く耳をもたない人」という関係になっている。

発達障害の人がいると、妻は発達障害者に巻き込まれ、乱雑さや突発的な行動に振り回され、その後始末に追われる。妻のニーズは後回しにされるため、不満はたまるばかり。
妻が発達障害のことをあきらめて、無視や放任状態にしたとしても、最後は妻に被害が及ぶため発達障害者の言動に合わせなくてはならない。

また、家庭内ではしつこさや自己主張の強さやこだわりが原因となったトラブルや、家庭不和の問題もある。本人は自分勝手にしているつもりはなくても、結果的にそれで不和が生まれる。自閉的な特性の強い夫にはヒステリックな妻、というパターン。

なぜ、ヒステリックな妻になるのか?それは話す内容も噛み合わず、自分の常識を根底から疑うような場面が日々の生活の中で起こるから。

それを正そうと挑んでみても、こちらの気持ちや周りの人達の気持ちを理解してもらおうと努力しても、相手には伝わらない。夫が自閉的であると、自己主張やこだわり、しつこさで堂々巡りの会話が何時間も続くことが多い。

その結果、気分感情の波が激しくなりヒステリック妻になってしまう。

このような場合の夫は、社会的適応は比較的良く、幼少期から周囲と異なっているという感覚は持っているが、本人の努力で一定以上の社会適応性を身につけている。
その反面、家庭では本来の自分をさらけ出すため、妻が迷惑を被ることになる。

一番身近で理解し合いたいパートナーが、理解できず一緒に居ても一人ぼっちのように感じる。

しかし、外から見ると夫は全てが普通であり、むしろ他の人にはADHDの行動に悩む妻は、あれこれ指示するえらそうな妻に見られてしまうことが悲しい現実としてある。

社会的には仕事もできるので、周囲が障害に気づかず、「ちょっと変わった人だな」と思われるだけで周りから理解されにくい。

発達障害の夫と一緒にいると心のケアやカサンドラ症候群からの回復の方法(認知行動療法・別居のすすめや離れることなど・・)を考えることが必要。